れっつ北海道の2004”
行って来マスオさん!

 あ♪もう今日になってしまったのネン。。。
まだ北海道の仕度の最中だってのが我ながら笑えます。(苦笑)

今回のチケットは、サクサクって取れマシタ♪
がしかし!!!
この時間になっても、まだ積み込みが終わらないとわっ!(涙)
いつもドタンバにならないと動かない野良屋さん、
ソレでも常に乗り切ってるゾ、と♪(^^;

出発は8/7の朝の船=新潟港発→小樽港行き    8/7 AM1:00UP
 
・・・もう寝ましょかネ、あとは朝でイッか♪(←懲りない人)











    Let's北海道の2004”
        スチールボーイの巻



8月7日 土  はれ
 いまだかつてないドタバタで始まる。
会社の仕事に追われて仕度がままならず、、、あ、毎年の如くに手当たり次第に荷物を積み込む。(笑;)
計画性などと言う言葉は我が自書にはナイ♪

 積荷を見ながら指を折り、たぶんダイヂョ〜ブと言い聞かせながらハッチを閉める。
心配そうな家族を他所に6:30、
 『行くぞ鉄男!』
 
「しんかんせん〜♪」
 『こ〜そくど〜ろダっての!』

 稀に見るボンクラ愚息を相棒にして、期待と不安と冒険ちっくな今年の北海道である。
小学3年生になったが、まるで親に似てオオボケ。(^^ゞ
学校の勉強などはカラキシだが、図工だけは並み以上ってのも考えモンなのであった。
 幼児期から重機で始まった趣味は、今では鉄道の機関車の虜になっている。自分にはない大きさ・力強さへの憧れは男の性でもあるが、勉強もソッチノケでソレしか見えないってのも問題でもある。
北海道に連れて行ってコキ使えば、多少は自立心でも芽生えるかなんて目論みでもあった。

 『DD51(ヂーゼル機関車)が見たいって〜、
  ヨシ、見させてあげよう。
  絵日記を毎日書くように、キャンプ場では手伝うように!』

 高速道路の三条付近にて、
 「おぉっ、ほら、ほら、しんかんせんんん〜♪」
 『あぁワカッタワカッタ。何回見ても新鮮味があるコイツって、、、』



 8:30,早くも新潟港に到着。
空いてたので待たずに受け付けを済ませ、まずは冷えたハートランドで乾杯だと。
程なく乗船し、この車がフェリーのお腹に入る様に興奮してる鉄男
 二寝の下段席を対面でもらい、荷物を置いてから休憩室へ。
時計を確認させ、まずは3分で帰って来いと行ってリリースする。
さっき行ったカウンターのおねぇちゃんの所でUターンせよと言い放ってからジャスト3分、
このクソデカイフェリーに「すごいすごい♪」の連発であった。
船の中に階段はあるは、自販機はあるは、ベッドはあるは、座敷はあるはってなモン。
 この3分の報告を聞き、今度は10分で帰って来いと送り出す。
いよいよ上の階まで行き、レストランも発見して来たみたいだ。
もう安心だと思い、11:30に出航するので、ソレまでは遊んで来いとデジカメを持たせて小さな尻をポンと。
オレはビール片手にコレを書いてるってなワケなのダ。



 出航のアナウンスと同時に帰って来、定刻通りにフェリーは出航。
  「このふね、うごいてる!」
  『あたりまえダ!!』(笑)


 さて、デジカメの行動記録はと、
あ、二等船室の内部まで潜入、、、
シアタールームでフラッシュ灯いてるし、、
見知らぬバイカーにピースまでさせてる、、、
売店嬢にポーズとらしたのは100点だゾ!、合格♪

 船内の冒険は飽きないようだが、そろっと昼飯でも食いに行く事に。
頼む、昼は安くあげてクレ〜。。。
オレはビーフカレー、鉄男はクリームスパゲティーだと言う。(700えん)
ま、ヨシとしよう。どうだ、家のよりも美味いかぃ?

 オレはお昼寝ターイム♪
父はな、昨日もあまり寝とらんのだ、遊んで来てもいいから寝せてクレ〜。
この寝台内では静かにするよーに、
フェリーの絵日記でも書いてるよーに、以上。


 PM5:00,ナニがしらかで起こされる。。。まずはビールだと♪
ドレドレ、今日の絵日記を見せてみョ。
・・・ってな鉄男、、、DD15ってオマエな、
『フェリーのドコで除雪機関車を見たのだバカモン!』(唖然;)
勝手に想像して書くんぢゃナイ!

 夕飯はマトモにと、が、知ってはいるものの高い。(涙)
でも不思議と欲かかず、カラアゲとトン汁で納得してくれたから父としては◎です。

 もう1回寝て起きたら北海道だゾ♪ 良い子になって早ョ寝れ。

   〜141km

PS:どんなモンかと興味半分で連れてきた鉄男。キャンプには何度も連れて行ったが、家から離して1週間もの二人旅は初めてなのだ。オレは現生活から掛け離れた生活をしたい為に北海道に行くのだが、今回ばかりは勝手が違うであろう。優先すべきは釣りではなく、オレから見る鉄男の行動と心理観察かも知れない。たまには1回位は面白そうだナ、と?





8月8日 日  くもり    フェリー〜
 3:30に起こされる。。。
 「もうすぐ、おたるにフェリーがつくんだって♪」

 小樽に入港すると夜が明けて来た。
確か小樽交通記念館なるものがあり、ココにさえ行けば今回の目標は1日にして達成される手はずである。
何年か前のホクレンの地図帳を食い入る様に見、出発前から小樽小樽とはしゃいでいた。
観光を知らないオレとしては、こんなに近場でコトが足りるのは嬉しい限りでもある。

 フェリーから降り、とりあえずコンビニで朝飯だと。
カーナビでも確認したが、小樽交通記念館はスグソコ。だが、いくらなんでも朝から入場できるワケもナシ、ちょいと釣りにでも行って時間を潰しましょうかしら〜♪

 地図から見る川を勘を頼りに、まずは山の向こうの仁木町方面がいいかと。
途中で小樽オルゴールなんとか館を発見し、朝の静まり返った観光名所で写真でもと。
古いレンガ造りの建物で、小樽っぽ〜い♪ってな感じ。・・・はい、観光は終了だと。(笑)

 山に向う峠にて、幸運にもSLを発見!
ワイン工場向かいの公園?にて、D51が重連(機関車2機連結)して鎮座しちょる♪
もしかして、ココって観光地なのかも? もうすでに鉄男は舞い上がりマクリ!!!
 『カメラ持ったか?、ほら行け鉄男!』

 下草を刈ったばかりで整地された広い敷地。キャンプ場にしても良さそうなロケーションでもあった。
夢中になって初めて見るD51の重連に興奮し、オレの存在などは忘れてワメキながら写真を撮っている。

 『好きなだけ見てもいいからナ〜♪』
 「うしろんのは、ちがうのがじゅうれんしてるー♪」



 オレは刈ったばかりの下草の中に、見た事もない小さなカタツムリが無数に居るのを発見した。
それは小さく白く淡く、触ると今にも溶けそうなカタツムリであった。
勝手にエゾイモガイマイマイと名付ける事に。



 ちょいと立ち寄った川で50クラスのニジが出たみたいなもので、そりゃさぞかし嬉しかろう。
鉄男の予期せぬ満足感を確認し、一路車は峠を越して赤木川方面に向う。
 上流部に着くとなかなかの香りがする川なのではあるが、釣りも見たいと言う鉄男を連れて行くには足場が悪く、あわよくば車の近くで入れそうな場所はないかと迷いつつ走る。
 この辺りから大好きな北海道らしい景色が広がり始める。
鉄男『どうだ、北海道は?』と聞くと、
「からっぽ」とソッケなく答える。 (-。-)・・・
どうやら山も家も見えない平地は、鉄男の中では「空ッポ」に映るらしい。山なり町なりが『ある!』って環境で育っているので、このナニも無い景色は平たく伸ばした粘土板なのかも知れない。。。
 確かにオレもそうだった。北海道の知識は多少なりともあった、が、この現物の広大さを見てしまったら逆に引き込まれる様な魅力をも感じ、グゥの音も出ない開放感で今に至っているのだ。

 『鉄男、北海道はな、こんなに広くてもタップリと身が
   詰まっているのダ。オマエがもっと大きくなったら、、、 』


 「おぉ〜♪ほら、線ろ。
   でんせんがないから、ぢーぜる車がはしるんだよ♪」

 (注:オレの話しなどはサッパリ聞いてなかったらしい。)

 里に下りて快晴が広がる。
無人駅を発見しては時刻表を見たいとハシャギ、1時間に1本のヂィーゼル車に遭遇すると喜ぶ鉄男
お陰様でオレは川を目の前にして釣りをしてない。(悲)




 海岸沿いから再度小樽へと向かい、目指すは小樽交通記念館。
8:00に着くと、

 「おぉ〜!でーでー15がある♪
   ほらほらみて、すぐそこだってば。」


 『あ゛〜ワカッタワカッタ。逃げないのでチト待て!!』

 「DD15は、DD13にらっせるへっどを
   つけた、じょせつしゃなんだよね。」


 『オメェーはこの冬も只見線で
   飽きるほど生の現役車を見ただろが!』
(笑;)

 開館はまだらしく、駐車場は貸切であった。ゲートに行くと、オープンは9:00と書かれている。
しかしオレ、事前にここに来ると分かっていても、ナンも下調べして来ない人なのネン。(^^;

 『開館まで絵日記の続きを書くよーに。
   シッカリと書かないと行かせないゾ!』

この時間待ちの間、オレは地図帳君と今日の予定を相談すると。



 入場門をチラチラと見ながら絵日記を描き終わり、さて行こか。
・・・と、入場門の前でm-sugarさんからTELが入って来た。
  「いまどこ?北海道に着いた?」
  『オレ小樽、今から小樽交通記念館に入るとこ。』
  「あっそ、小樽のフェリー乗り場に居るから、早く来てください、ぢゃ、Putttt…」
  『な・ナゼニ!!!』(^^;

 入場門を目の前にして地面に足が着いてない鉄男を黙らせ、いそいそとまたフェリー乗り場に向う。
  「いやぁ〜、久し振り。また来たの?まだ居たの?」
  『そりゃオレのセリフですゼ!』


m-sugarさんは夫婦で今年2回目のバイクツーリングだったとの事。
今まで快晴に恵まれ、快適で快走だったそうナ。
今からこの船で帰るのだが、ツアー中に糠平で美味しいラーメン屋を発見したらしく、是非ともソレを調査セヨと直々に伝えてくれたかったらしい。
  『サンキュー!』


 さてと、交通記念館に舞い戻り、チケットを買って入場。
真夏に重除雪車両が鎮座してるって光景もイイカモでありました。
館内には天然クラシカルなSLが一台あるのみで、あまり見る所はない気も。。。
 外に出るとGOODなタイミングでSLに乗れる時間だそうで、当然初のSLアイアンホース号に乗り込みます。
敷地内に敷かれた1本の線路を往復するのみなのだが、線路沿いの展示車両も見れて光栄でアリマス。

 一文字線路の行き先には転車台があり、エアシリンダーでレールを掴みながらヘコヘコと転車台を回すシステムを見てホレボレ♪
このシンプルにして満点の機械?は、オレ的にはSLに乗った事よりも感動でしたネ。



 『ムムム、向こうに見える左右対称のクソデカオレンジはDD51ではないのか?』
展示車両なれど早くもノルマ達成♪

 『行け鉄男、あの憧れのクソデカイ重機関車の
   写真を撮りマクッて濃いぃぃぃっ!!!』


 「ほらほら、ここにDE10があるよ♪」

 『ンナモンはドコでも見れる!!!』(笑;)



 SLから旧車から除雪車まで見られ、御満悦の鉄男君なのでした。
もしかして野良屋さん、、、
北海道を知って十数年、初の有料観光をしちゃったのかも〜♪ ←いまさら(爆)




 そろそろ腹ヘッタ、小樽運河食堂にでも行こうかとも思ったが、コンビニで買った北海道ラーメンガイドブックを元に、駅寄りの【麻ほろ】に行って昼食だと。
オレ的には北海道らしいってなラーメンを食べたいワケでもなく、県境も国境も越えて美味いラーメンならばジャンルを問いません。
この【麻ほろ】さん、ラーメン好きな野良屋さんとしては大当たりな味でした♪
スープは“あっさり”と“こってり”があり、オレは醤油こってりを注文。天然素材の旨さを引き出し、声を大にして押せる素晴らしい美味さです。
この味、新潟のラーメン仲間にも是非とも食べさせたい。。。
更にはこの店の御冷やが『うまっ♪』、まさか水道水なのか??
だとしたら、小樽の水道水はメチャ美味いゾ。
水も美味く、ラーメンも美味く、上陸1日目にしてラッキーな気分であります。


 刺すような快晴の下、窓全開でゆるゆると走る。
夕張のホクレンGSにて、今年の黄色い旗をGET♪
メロンが食べたいかと鉄男に聞けば、線路が気になってメロンは眼中にない御様子。
「たべたい♪」と言ってくれれば、オレもついでに食べるのだが、ま、別にいっか。 (T。T)




 PM4:30,日高のキャンプ場に着。
川沿いのお気に入りの場所を確保し、鉄男にも手伝わせてテントを張る。
大して手伝いなどは要らないテント設営なのだが、自分の寝るテントくらいは張れるようになりなさいと。

 米を砥ぎに行き、鉄男にはウォータージャグを運ばせる。
この水汲みを毎日の日課にし、多少は苦労もしてもらわないとネ♪
オレはビール飲んでここに居るので、鉄男はキャンプ場を好きなだけ探検して来なさい。
解散、勝手に遊びを見つけて来いョ〜。


 暗くなってからランタンに灯を入れて夕食。
見ている前で炊き上げたご飯と、ツマミ食いしながら作ったマグロのヅケ。
はい、焼きたてのギョーザをバクバク食べれ〜。

 日高高原荘の温泉に行き、風呂に入りながら本日の復習と明日の予定などを。
DDがナンタラ、DEがナンタラ、キハがドウノコウノ、、、
『聞け鉄男、父はな、明日は釣りに行くのダ!!!』(願)

 〜277km





8月9日 月  くもり    日高キャンプ場〜
 5:00に起こされる。。。(眠々)

 『いいか、昨日温泉に行っただろ。道路を渡ってから公園を
  横切って温泉の方に行ってみろ。温泉の手前にSLが展示
   してあるので、カメラ持って行って見て来〜い。以上。』


 ちょいと天気が悪そうだが、冷んやりとした静けさがあって◎。
しぶしぶゴソゴソとテントから起き出し、コーヒーでも飲もうかナ、と。
当り前なのだが勝手がチガウ。ナゼにこんなにも早くから起きて朝の清々しさを感じねばならんとは。。。
いつもならば陽に照らされたテントで蒸されて起きるのであるが、今年は毎日が早起きなのかも?
・・・などとコーヒーをすすりつつ、そろそろオレも公園のトイレまで散歩して来ようか。
 動かないSLの前でも釘付けの鉄男、、、我が息子ながら見上げた情熱ではないか♪ (^^;
 『朝飯作るので帰って来〜い!』

 冷飯をコンビーフ炒飯にし、即席のコーンポタージュとで朝食。
テントの撤収も手伝わせ、今日は早めに出発しようか。
ゴミ拾いは躾けてあり、テントの付近一帯をきれいにしてOKだと。

 「ほら、だれかが、あきかんすててある。ダメなんだよね。」
ゴミを捨てて行くヤツは悪人だと教育してあるので、こんな時にでも発揮してくれて嬉しい限りであります。

 『キレイにして帰ろうな。ここで泊まった御礼なんだからな。』





 いつものルート、鵡川方面へと向う。ちょいと小雨だが止むでしょう。
こともあろうに、鉄男のボケがカーナビを見て駅があると騒ぎ始めヤガッタ!(^^;
9:00,しょう〜がないので占冠駅で早くも休憩。幸か不幸か、近い時間に列車が来るらしぃ。。。
 無人駅かと思いきや、おばちゃん駅員さんが窓口に居て、もう鉄男は講釈をタレマクリ。(笑)
「ホームに出てもいいよ」って言ってくれまして、喜ぶ鉄男といそいそとホームへ。

 「あ、きたよ、とかちだ!♪」
 
『あのネ、ナゼにあんなに遠くから分かるんダ〜!』


って、シッカリ時刻表を見てヤガリました。≪とかち≫がホームに入ると間もなく、反対方向からも列車が入構。単線なので駅がスレ違いの場になってるらしい。

 「あっあっあっすーぱーとかち!!!」
鉄男や、君は駅があれば御満悦だろうが、父はな、そろそろ釣りがしたいのだョ。。。





 ってなワケで1年振りの鵡川です。・・・が、鉄男の事を考えると車の近くでしか川に入れず。
絵日記描いてるから釣りに行っていいって御有難い御言葉なのだが、そうもいかんでしょ。
 車が見える範囲で川に入るが、ずいぶんと減水していて水温も高い。雨がさっぱり降ってない様子。
細かに探るが反応はなく、諦めかけたその時であった、鉄男が車から大声で叫んでる!

 「おーっ!おーっ!おーっ!」

 オレも川から大声で叫ぶ!!
『どどぉしたのだ鉄ぉぉぉ〜!』

 
「すーぱーとかちがとおったよ♪」
森の奥には線路があったらしぃ。。。(^^;



 悲しいかな、この川は諦めて移動。
トンネルを抜けると、うとうと寝てたはずの鉄男がナニかの予感で起き上がり、
 「あれ!あれ!じょせつようハイモーーーーーーー♪」
・・・イイナ〜、おまえもパラダイスを見つけたみたいで。。。(笑)





 さて、ソプラチ川に移動。
お昼寝するからとの事なので遠慮なく入渓します。
水量OK、水温もGOOD、入渓してすぐにアメマスが御出迎え♪
適度なサイズの綺麗なアメ1色で釣れ続きます。



 木々で閉ざされて幽美なる渓相。流れが狭く絞られ、小さいながらも格好なプールに出くわす。
流れは深く濃く、こんな場所で小物を釣ってしまっては後悔しきれん。あえてDDパニッシュ65に付け替え、プールの流れ込みの流芯深くへと送り出す。
 と!来ました!!!もがいております♪
初日から出ました、尺アメの勇士であります♪
あぁ、もう既に感無量状態。



 12:00,移動。
気を良くした父としては、サービスで落合駅で休憩。
 「おぉ〜、キハがきた〜♪」

 『珍しくネ〜けど良かったナ、と。』
(笑)

 どうも解せぬ、、、コイツと居るとオレも線路が気になってしまったようだ。(^^;
晴れた真っ直ぐな道路をゆるゆると移動する。サイコーダゼ、Let’s北海道!

 「あっあれテレビでみたことあるよ。」
内地の人間にとっては、牧草地にゴロゴロしてるあの牧草の塊は珍しいのだ。

 「なんてゆうの?」

 『・・・ワカラン。何て名前がいいかな?』

 「しばたま♪」

 『う゛〜ん゛、芝玉か、、、エゾバームクーヘン。』




 時は流れ、野良ションのついでに螺旋切川に入る。
鉄男も釣りが見たいと言うので付いて来させるが、初めて入る川なので釣れるかどうか?
橋の下は少々開け、鉄男はそこで遊んでなさい。
 見てる横から様子見に投げると、1投目からヒットとわっ♪
華麗にレインボーが宙に舞い踊り、ジャンプ2発目で素晴らしいフックアウト!!!

 『見たか鉄男、今のを!』
 「みてなかった。」

 (^^;


 気を取り直して2投目、、、ってまたヒットなのダァァァ〜♪
正にマイクロダイナマイト!、小型でもこのパワーをなんとする!!

 なんじゃこの川は、、、
その後も釣っては放しの連釣で、橋の下の日陰にビッシリとニジが居るみたい。
ほとんど立ち位置を変えずにも、その場のみで爆釣なのでした。
ちょいと移動してもニジとアメがポンポン飛び出し、父の面子は保たれたナ、と。

 『満足したからご飯食べ行こっか。』
などと言いつつ橋の下に戻り、ダメ押しでDDパニッシュ65を付けて欄干の脇を探りますれば、、、
またさっきと同じポイントで、深さを変えただけでまだ釣れるとわっっっ!!!(狂喜)
深場から食って来たのは、ナイスサイズのアメマスでした。





 爆釣の興奮覚め止まぬまま、町だ線路だとはしゃぎながら旭川へと入る。
味噌ラーメンが食べたいと言う鉄男に、カーナビを説明しながら【蔦亭】へと向う。
なるべくなら大きな市街地は避けて通りたいのだが、ラーメンの為ならばしかたあるまぃ。(笑)
運良く一発で辿り着けましてゴザイマス。
 どうせ鉄男は1杯食べられないと思うので、気持ちだけは満喫させようと味噌チャーシューで、オレは大盛りにせず醤油ラーメンをば。2人でラーメン屋に行くと、1回で違う味を楽しめるので◎です。
 ほぉほぉ、魚介系トンコツ醤油ですナ。円やかな濃度のトンコツに旨味のある醤油が合わされ、この魚系は鯵や鰹とかの複合系ですネ。旭川らしい低加水麺も美味く、この丼のせいなのかまるで懐かしさをも感じ、ニューウェーブ系とはまた違った方向性のバランスのとれた味わいです。コリャ旨いわ♪
 味噌ラーメンはと、うわっ、コレも美味いぃぃぃ〜♪ 面白さから言うと、このトンコツ味噌の方が穏やかなインパクトがあり、不思議とハマリそうな味わいかもでした。(吉)



 鉄男が半分は残すのを期待していたのだが、軽くサクサクと食われてしまいの、オレは残った味噌スープを味わったのみ。
 『鉄男や、父は今1軒行きたい店があるのだが良いナ。』
ラーメン御馬鹿は北海道に来ても連食を忘れません。(^^;


 伝え聞いた情報で、ここから遠くなく【みづの】ってラーメン屋があるのでいそいそと向う。
およその場所を見当付け、まずは付近の裏の常盤公園の駐車場に停めてと。
歩いて表通りを探すと、さっき車で通って分からなかったのに、この大通り沿いにシッカリとありました。
町に溶け込んでいるよな店構えで、あまりにも自然すぎて気付かなかったらしい。
 【生姜ラーメン みづの】、店に入ると天然のレトロチック♪
この真夏でも店内に石油ストーブが常駐しているのが北海道らしくて好印象です。


  『しょうがラーメン1つおねがいします。器も1つくださいませ。』
出て来たラーメンは見るからに懐かし系で、生姜の香りが漂い、へぇ〜旭川で?って感じです。
豚骨ベースの懐かしあっさり系に生姜を加えたって味ですネ。
新潟県人のオレとしては、“めんつう”の麺で食ってみたい気もしました。




 よし、昼飯兼夕飯も食べたし、朱鞠内までブッ飛ばそうか。
などと密かな予定でいたのだが、、、

 「るもいにいこうよ。」
 『留萌だとぉ〜?ってドコでそんな地名を覚えたのダ?』

 「SLすずらん号がとおるんだよね♪」


 コイツ、、、SLが走るってだけで駅に行きたいらしい。。。(爆)
そんな企画は調べても来ず、行っても見れるか否かは全く不明ナリ。
まいっか、行って満足するのならば留萌に行こうか。

 日本海側の留萌までは一本道。
オレ的にはキャンプ場を探すのが仕事だが、ま、ナントカなるでしょ。
この道沿いに線路もあり、この路線にSLが通ってるって思うだけでも嬉しい御様子。
夢だ、コイツにはこの夕暮れの中でSLすずらん号が走ってる姿が見えているのかも知れない。
ケッコウ来ちゃってますが。(^^;;;

 陽も沈み、留萌に到着。
駅には明日朝行くって事で黙らせ、海沿いの黄金岬キャンプ場を目指す。
日暮れに間に合えば確かに黄金岬なのだが、微かに日没の残光が海と夜を隔てていた。
超満員のキャンプ場だったので移動し、近くの芝生がある駐車場を宿とする。
先客が1組のみで、あんなに混んでるキャンプ場に比べたら正に黄金岬第2キャンプ場です。

 車のリアハッチをハネ上げ、ピーク1を灯す。
駐車場の縁の僅かな芝生地だか、テントを張るには十分なスペースである。
鉄男に時計を見させ、オレがテントを張る時間を計らせる事に。
 「すたーと!」
長年連れ添ってきたムーンライトVは設営簡単で、ムーンライトとまで言わずともスターライトの下でも設営する自信ありの仲。晴れていてもオプシュナルフライも張っての、はい終了!
 「え〜っと、7ふんくらい。」

 あとは寝るだけ、ビールとジュースで乾杯♪

 〜278km





8月10日 火  くもり    留萌の黄金岬P〜
 5:00に、、、頼む、もうちょい寝せてクレ〜。。。(眠々)
こんな時に限ってはガキは朝早い。オレも夏休みにカブト虫とかで朝陽よりも先に目が覚めたが、ここは海岸で線路なんかナイんだよ、と。結局テントの中でドタバタ騒がれ、しぶしぶ起きる事に。
 昨夜は深夜に雷雨があったのだが、今朝は曇り程度にまぁまぁな天気。
8Rに火を入れ、なによりも先にコーヒーだと。駅だ駅だとうるさい鉄男にはコーンスープを作ってあげ、軽くジャムパンとアンパンで朝食を済ます。
何ですか今回は一人でないので、この日記を書くのもままならない状況なのです。

 ぼ〜っとしてても時間は過ぎ、鉄男にテントの撤収を教え込みながら8:30、ようやく活動開始。
オヤクソクの留萌駅に行くが、SLは今時期は運行してないらしい。(笑)
それでも駅でパンフレットなどをまさぐり読み、終いには鉄道事故の写真にまで見入っている。

 「これみて。DD51がダンプカーとぶつかってるよ。」

 『いいか鉄男や、その写真で喜ぶのはヤメなさい。』 (苦笑)

 「これからどこいくの?まるせっぷ?わっかない?」

 『そうだナ〜、、、天気がイイ所へと。』


 オレとしては珍しく海岸沿いの道を走る。
昨日来た同じ道を帰るのも嫌なので、道はこのルートしかないのでもあるが。
しばらく走って海にも飽きたので内陸部へと右折。青空が広がって来たゾ♪
 うねる丘陵地帯で、小高い丘の上には風力発電用?か、風車がたくさん見える。
道路から何枚か写真を撮ってみたのだが、せっかくなのであの風車の下まで行って見ようか。
するとどうでしょ。広大なジャガイモ畑や大豆畑から、ニョキニョキと風車が生えてます。

  「ここってな〜に?」

 『そうだナ、風車畑だろナ。
 春に風車の苗を植えて、もうあんな大きさまで育ったんだ。』
(^^;

 「おばあちゃんのはたけにも、ちいさなふう車がはえてたよね。」

 『おぉ〜鉄男、こりゃ実はモグラ追いの風車かも知れんゾ〜♪』(笑)




 今回の目的として(注:鉄男の為に)、DD51を見る事。これは既に交通博物館で達成。
そして、丸瀬布に行き、SL雨宮号に乗せる事だと。
鉄男としてはダ、絵本で見たモノと同じモノを直に見るのはこの上ない幸せらしい。
そりゃアタリマエでしょ、まるでブラウン管の中のアイドルに逢ったみたいなものでしょネ。
その目的が簡単だけに、父としては達成可能な課題なので嬉しい限りでもあります。
 オレ的には、毎度ながら目的も予定も立てない主義なので、その場で出くわす偶然的な幸運に賭ける。
もちろん、初めての川で釣れるか否かも時の運だし、知床に行ってもピンクが釣れるかも定かでナイ。
でもソコなんだ、北海道ってのは。いつも偶然でいつも新鮮で、そしていつも飽きない。
 鉄男の頭の中は鉄道と機関車でいっぱいだ。
その輝いた目を曇らせてはいけない。この北海道のどこかにあるSL雨宮号に夢膨らませ、今か今かとワクワクしている姿。オレはどこの川に入ろうかと企んでいるが、どこに行けばSL雨宮号あるかも知っている。
 『よし鉄男、今日は丸瀬布に行こうか。』

 広く、長く、真っ直ぐな道はどこまでも続く。丘を越え、川を越え、山を越え、町を越え。
鉄男が昼寝してるすきに川に行こうかとも考えたが、今日はのんびりと走り続ける日に。
途中で道の駅などに立ち寄るが、駅と名が付いているのに興味を示さず。(笑)
観光・物産品・お土産などは全く皆無な様子で、こりゃ親からの遺伝だろうか?(爆)


 さて途中、またしてもナニかの匂いを嗅ぎ付けたらしぃ。。。
道路沿いに廃線の駅があり、まるでチョロQみたいなヂィーゼル機関車がポツンと置いてあった。
小型だけに車輪が2対しか無いか、、、って事は、DAかDBって名称なのか?
最初のイニシャルDはヂィーゼル機関のD、次のイニシャルは駆動輪の軸数だそうナ。(鉄男談)
 SLの時代からの呼び名らしく、D51の駆動輪はDだから4対とか、C57ならばCだから3対とかとか。なのでヂィーゼル機関に代が代わっても、DE10ならばヂィーゼル機関(D)で駆動輪が5対(E)、かのDD51ならばヂィーゼル機関(D)で駆動輪が4対(D)なんだと。
 ちなみに、貨物などで使われる重量級電気機関車のEF○○ってのは、エレクトリック(E)の駆動輪が6対(F)って事かなと推測もしてみたりしますが、、、オレは鉄っちゃんぢゃナイ!!




 早めな夕刻に丸瀬布の町?へと入る。
今夜は鉄男デーにしてあげようと、夕飯はナニを食べたいかと聞けば「やきにく♪」だとさ。
小さなスーパーで買物をし、いざ山ん中のキャンプ場へと向う。

 「お〜っ、お〜っっ、き色のてっきょお〜♪」
ワカッタワカッタ、まぁ落ち着け。既に絵本か何かで見た景色を目の当たりにしちゃったらしい。
 もう足が地面に着いてない鉄男を引き連れ、そそくさと受付を済ます。
川沿いにテントを設営。今日もまた設営タイムを計らせる。
 ・・・ 「え〜っと、6ぷんくらい。」
昨日よりも縮まったようだゾ、と。

 『ヨシ鉄男、夕飯の仕度はしとくから、
   水汲んで来たら遊び行ってイイゾ。』

オレがエアマットやらシェラフをゴソゴソと用意してる合間に、いつの間にか半分位しか水を入れてないウォータージャグが置いてあり、ふと見ると、対岸には疾風の如く走って行く鉄男の姿があった。
ま、いっか。さて、まずはビール飲んで米を砥いでと。


 雨宮号の格納庫なんぞを見学した鉄男は、ビール飲んで飯炊いてるオレに得意気に状況を報告してくれ、その内には目の前の川に入って恍惚となりながら夕陽が染めた赤く輝く川の中で遊んでいた。
 『お〜ぃ、そろそろご飯にするゾ〜!』

 興奮冷め止まなぬ鉄男の講釈を聞きながら、今夜は豪勢?でもないか、焼肉です。
  「タレは?」
  
『ないよ、塩コショウなのダ。』
  
「タレかいわすれたの?やきにくにはタレつけるんだよ。」
  
『そうかぃ、男は黙って塩コショウ!!』
  
「タレでたべたいな〜〜〜。。。」
  
『・・・ならばタレ作ろうか?』
  
「やきにくのタレってつくれるの?」
  
『あぁ〜ぁ、素晴らしい教育ってのを見せておこうか。』
(^^;

 ぢゃ、タレをば作りましょか〜♪
  『鉄男、甘口と辛口どっちがいい?』
  
「からくち♪」
  
『ニンニクはいるか?』
  
「うん♪」

 まずはフライパンに細かく刻んだ牛脂を入れ、超微塵切りの玉ネギをジックリ炒めてと。
飴色まで炒めたら、そこにコショウ・ニンニク・ショウガ・豆板醤・砂糖・オイスターソースと溜まり醤油。

 『おい鉄男や、ジュース飲みたいか、
   Qooのオレンジとリンゴを持って来なさい。』


もうソソリマクリの香りがしてるフライパンにジュースをボショボショ入れてと。
  「え゛〜っ、ジュースもいれるの〜???」
味を調え、煮詰めたらゴマとゴマ油を入れて完成です〜。

 コールマンの灯かりの下、周りからも焼肉の香りが風に乗って漂って来ています。
我キャンプでは、炊きたてのご飯に、店では売ってない特製ダレで焼肉なのです。
  『ドウナノダ鉄男、タレの味は?』
 
 「うんま〜い♪」

適当に作ってしまったタレではあるが、やはり塩コショウよりも美味いかも?
  『ぶはははははは♪、モリモリ食え〜。』


 軽く後片付けをし、閉館ギリギリ狙いで温泉≪やまびこ≫へと。
さすがにキャンプ場はファミリーテント満開だっただけに、この時間でも混んでました。
温泉内では子供同士が勝手に仲良くなり、どこから来たとか何を見たとか自慢しあってます。
えぇ〜コミュニケーションでないの。大人になっても忘れんなよ。

  「〜そうなの、うちもやきにくだったよ。
     ジュースいれてタレもつくったんだよ♪」


 お風呂の中では自慢話しが尽きない御様子。。。(^^;

 〜339km




8月11日 水  くもり    丸瀬布いこいの森キャンプ場〜
 4:30、、、アホが今朝も。。。
7:00,一人のテントからガサゴソと起き、鉄男はドコゾに?
たまにはNOVAをセットし、まずはコーヒー入れてと。
コーヒー飲みながら川向こうに目を凝らすと、格納庫の付近で不信な行動をしてる御子様を発見。
ヨシヨシ、鉄男は今朝も元気だゾ、と。

 今度は川遊びしてるし、、、やっと射程距離まで来たので朝飯食えと呼び付ける。
鉄男にとっては、このキャンプ場はパラダイスなのだ。SLはあるし、遊び場はあるし、恐くない川はあるし、既にキャンプ場の案内が出来る程に騒ぎマクッて来たらしい。

 どこかから石炭を拾って来た。
   『ソレが雨宮号の燃料なんだゾ。』
 
 「かえしてくる?」
  
『いいよ、ソレは大切にお土産にしなさい。』


 朝飯食わしてまたリリース。オレはコーヒーをチビチビ飲みながら日記書いてます。
暫らくすると、格納庫の方で煙が上がってるとワメキながら跳んで来た。
そろそろ運転の準備が始まったかな。じゃ、片付けしたら乗りに行こうか。
  「うんっ♪」


 このキャンプ場には何回か来たが、オレにとってもSL雨宮号に乗るのは初めてなのだ。
鉄男の機関車本を見ながら、ついうっかり『知ってるさ、丸瀬布ならばいつも行ってる場所だよ。』と言ってしまったのが事の起こりで、北海道に一緒に来ればSLを見れると核心していたらしい。
 ホームでスタンバッてる雨宮号を見ながらチケットを買い、、、
あ、目を離したらチケット売り場のオバチャンに講釈タレてます。(ヤメレ!)
この雨宮21号、元は森林鉄道として活躍していたらしく、このサイズが愛嬌があって好感度アリかも?



 待ちに待って定刻通り発車。 ポーーーッ!っと汽笛一発鳴らし、客車との連結部がガチャンと音を立てると、全くの無音で汽車は動き出した。そうなのか、シュッシュッポッポだと思っていたが、メカニカルな音もしないのに、ゆるゆると走り始めて行く。ヂィーゼル機関車ならばエンジン音がするし、電気機関車でもモーター音かファンの音が聞こえるのだが、小型とは言え蒸気機関ってのはこんなにも静かなんだ。
 鉄橋に差し掛かると、オヤクソクで汽笛を鳴らす。
夢にまで見た雨宮号に乗れ、御満悦のハズの鉄男はかしこまって意外にも静かでした。
キャンプ場内の軌道を走るだけなのだが、このキャンプ場に来たら乗らない手はナイっしょ。(^^ゞ

 乗車して満足したのか、緊張の糸が切れたように舞い上がる鉄男。(笑)
では、カメラ片手に走ってる雨宮号を見に行きましょ。デジカメ持たせて鉄男と共に、場内で良さそうな撮影ポイントを探す。さすがはSLが走る有名キャンプ場、首からカメラを何本か下げた鉄っちゃん達もウロウロしています。雨宮号が鉄橋に差し掛かり、汽笛を上げたあたりが絵になるかなどと構える。目の前を通り過ぎ、見渡すと鉄っちゃん達が向うの撮影ポイントに走って行く。
 ポーーーッ!
カメラを揺らしながら走る鉄っちゃん、、、ってオイ、うちの鉄男も一緒に走ってるぢゃナイかっ!!!(爆)
おぉ〜、走れ雨宮号、走れ鉄っちゃん、負けるな鉄男ぉぉぉ〜♪(^^;


 さて、テントを撤収してと。
冷めたコーヒーをすすりながら日記を書いていると、やっとどこかに遊びに行ってた鉄男が帰って来た。

  『どうだ、楽しかったか?』
  
「きのうさ、おんせんにいた子と、
     カブトムシとりいってたんだよ。」

 
 『そうか、そろそろ出掛けようか。』
  
「うん、あ、あのテントの子だよ。カブトいなかった。」

最後の仕事として、鉄男にゴミ捨てに行かせる。顔も洗って来いよ、と。

 車に乗り込み、どこに行こうかと考えてると、ニコニコして鉄男が帰って来た。
  「みてほら、そのさきでひろったんだよ。」
  
『ほぉ、ソレはミヤマクワガタだ。よく見つけたナ。』
 
 「またはなしてくる?」

 うちの息子、、、教育の甲斐あって、もうリリースって行為を身に付けているとわ。。。(感心感心)

  『鉄男はどうする?持って帰るか?
     それとも、あの子にあげて来るか?』

 
 「うん、そうする。あの子にあげてもいい?」
  
『きっとあの子も喜ぶゾ。
     鉄男は家に帰ると捕りに行けるもんナ。』


 京都ナンバーのRV家族から軽く会釈をされ、子供同士が笑顔で手を振る。
  『楽しかったな鉄男、さぁ行くぞ、出発進行!』
  
「きてきをならせ、ポッポ〜〜〜〜ッ♪」


 11:30,そりゃもう半日も遊んで居れば疲れるなナ。
キャンプ場を出てすぐ、右手にジュースのペットボトル、左手には石炭を握りしめながら、鉄男は早くもお昼寝モードに入ってしまった。(笑)
天気はボチボチ。今は雲ってるが、雨の心配は無し。今日は知床までブッ飛ばそうかと。


 この隙にも川に行こうかと思い、美幌まで差し掛かるとお目覚め一番、
  「ひやしちゅうかがたべたい♪」

オマエは石炭を握りしめながら何の夢を見てたのダ!!
まぁいっか、今夜は知床で車中泊だし、大したモノは作ってあげられないし。
オレも腹減って来たのでドコかに冷やし中華屋はナイですか、と?
・・・言ってる矢先に、北海道名物【山岡家】がありました〜♪
意気投合して昼食とします。
  『オレは醤油ネギラーメンの油多めで♪』 

 1年振りの【山岡家】さんは、とっても豚臭さで、とってもカチョウマ♪
厚く切った肩ロースはチト甘過ぎるが、北海道の味ぃぃぃ〜って思いがしてます。
横浜ラーメンを北海道に根付かせてしまった【山岡家】オソルベシ!!
鉄男も念願(笑)の冷やし中華が食べられて満足だそうナ。

 さて、簡単に釣りが出来る美幌川に付き合ってもらいましょうか。
小さな川には沢山のアメっ子やニジっ子が居て、土手に車を停車しながらでもヒョイヒョイと飛び出して来るのダ。もうちょいと川の規模が大きかったら、さぞかし満足できる型が釣れるであろうと推測している美幌川なのでした◎。


 北見に差し掛かると、またしても線路だ駅だと騒ぎ始めてくれマシタ。(^^;
北見駅の付近に操車場でもないかとブラブラしてたら、また宝を見つけちまったワイ!(笑)
公園?空き地?に展示してあるのは、D50型のSLでした。その他、とってもレトロなラッセル車とか、ソレとは対照に現役?のDD14とかもあり、北海道ってのは鉄道ファンにとってもパラダイスなのだと。
 しかしオレって、、、ナゼに釣りもせずに機関車の写真ばかり撮ってるのダァァァ〜!(^^;



 北見を抜け、網走を抜け、斜里を抜けて夕刻、今夜の宿は知床の弁財湾の駐車場で決定。
少々の手を加えてトン汁を作り、コンビニのオニギリとで楽しい夕食。
コールマンが照らす駐車場の隅からヒョッコリと、匂いに釣られてキタキツネがやって来た。

 「ほら、キツネキツネ♪」
そうだったな、そう言えば鉄男はまだキタキツネを見ては居なかったのだ。

 『いいか鉄男、見るのはいいがエサはあげるなョ。』

  〜294km





8月12日 木  くもり    知床の弁財湾P〜
 5:30,今朝はオレの方が早くお目覚め♪ (^^ゞ
でも鉄男が寝てるのに釣りにも行けず、どうしたものかと車から見える安全な釣り場を探して移動。
しかし、そんな子連れで楽々釣りができる釣り場なんてのは無いのです。。。
 勢い余って幌別河口も通り過ぎ、ちょいと観光で脇道へと入る。
カムイワッカの滝に車で行けたらいいのだが、この時期はやはりマイカーでの進入禁止。
ヒグマにでも遭遇出来れば自慢話しにでもなるのだが、鉄男には道路脇に何頭も居たエゾジカを見せてあげられて助かったゾ、と。




 峠を下りて羅臼を左折。オレとしてはまだ釣り場を探してるつもり。
いよいよ相泊まで行ってUターン。安全そうな釣り場はあるのだが、どうも雰囲気的にノル気がせずに釣りは断念。そうだ、観光して行こうかナ、と。

 ≪ひかり苔の洞窟≫ 道沿いの岩盤下にある観光名所、らしい?
実はオレもまだ見た事がなく(爆)、こんな時にでも観光程度の見学をしてみようかと。
ソコには確かに≪ひかり苔≫があった。
蛍みたいに光るのかと思ったら、外部からの光りを反射して光って見えるとの事。
いやはや、メジャーな観光ができてヨカッタ良かった♪


 そして毎年恒例、忘れてはナラナイ観光名所としての、釧路の和商市場で昼飯を食べましょう。
この知床から釧路、、、近いようでケッコウあります。

 釧路に行く途中、またしても不可思議な現象を目の当たりにする。
鉄男がカーナビを見ながら「この駅にいってみようよ♪」など特定な駅を指差し、サービスで無人駅などに行ってみると、不思議にきっと列車が来てしまうのであった。
時刻表を見てもガラアキのダイヤで、1時間に1本かそれ以下の運行状態なのにダ。
もう毎日の様に駅へと付き合わされてはいるが、ドマイナーな駅程に列車に遭遇したりする。
 仮にダ、2時間で上下合わせて3本だとして、駅にオレ達が居る時間は10分位か?であるならば、120分に3本、40分に1本、4駅で1回の確立なのだが、今までの経験から1/2以上の確立で遭遇してる気がします。
この別保駅でもしかり、、、やはりキハがヂィーセル音と共に来てしまいました。(^^;
この列車予知能力とは、もしかして自慢すべき才能なのかと感心したりします。(笑)


 お昼、線路を伝って釧路の和商市場に到着。
まずは試食のカニを目当てに場内を散策すると♪
そして豪華なランチタイム、和商市場名物の勝手丼なのです。

  『鉄男や、何が食べたいかな?』
 「まぐろ・ほたて・あまえび・いか・赤いの・ねぎとろ・・・」
 『そうかそうか、うんうん。』

 「おおトロってどこ?」
 『(1切れ500円)あのな、そんな言葉をドコで覚えたのダ?』
 「クレ○ンしんちゃん。」

 『もうあのマンガは見せん!マンガの話しは忘れろ!』(^^; 



 持参した溜まり醤油をかけ、いっただきま〜す♪
このサンマも、このホタテも、このウニも、このマグロも、もう最高な美味さでした。
ゆっくりと噛み締めながら平らげ、もうそろそろ出ようかと思いきや、、、
  「まだたべられる。」

父としてはピンッと! ほぉほぉ、鉄男の考えは察しが付きました。
 『ホントに食べられるのか?今度はナニが食べたいのダ?』
 「え〜っと・・・おおトロかな?」

 『やっぱり・・・』
(^^;

 ここで半ベソかかせる訳にも行かず、一生恨まれそうなので、もう一杯は分けて食べるって事にし、初のオカワリをチョイスしに行きました。鯛や平目の舞い踊り、ホッキもボタンエビも入れて大トロだと!
 そりゃそうさ、オレだって今食べたいものは今食べたい。大人の財布加減でガマンを教えるのは容易いが、今食べさせる喜びの方が鉄男とオレにとっても満足感があるのでないかしら、と。
 オレだってガキの頃、オモチャ売り場で、欲しいモノを買ってもらえなくて泣きじゃくった事がある。あの時の切なさたるや、もう目の前のオモチャへの欲求しか思考能力が無いのだ。結局は泣き損で買ってもらえなかった悲しい記憶しか残ってないのだが。。。
 『半分よこせョ。』
 「うん、そうする。」



 満足してくれた鉄男君としては、今度は釧路駅の周辺を散策したいと言い出す。
そうですか、満腹したらまた鉄道マニアの血がウズキましたか。(笑)
何度もこの場に来ているオレとしては、近くの公園にSLが展示しているのを知ってたりもします。
すぐソコなので歩いて見に行こうか。
んで、形式はC58だったと。


 和商市場の駐車場を出発。
大通りを移動しながらソレとなく見渡すと、、、
  「おぉ〜、あれあれ!!!」
 
 『オォォーッ、なんか赤いのが見えたゾ♪』
・・・って、オレが喜んでどうすんじゃ!(爆)

 整備基地らしき所に行ってみると、道路脇の敷地にDE15のラッセルヘッドが整列してるでわないか!
シーズンオフとは言え、コレはまた勇壮な風景でもありました。
この赤いラッセル車が粉雪を舞い上げながら、荒涼とした白の原野を疾走してるんだろナ〜、、、なんて想像するだけでもチョイとカッコイイかもなんて考えてみたりもする野良屋さんでした。





 あいや、機関車はもうヨロシィ。オレは鉄っちゃんになる為に北海道に来たのではナイのダ。
とか小言を言いつつ横を見れば、ウチの鉄っちゃんは御満悦で昼寝しとりました。

 チト早い夕刻、白糠町にて休憩をばします。
通るルートに目ぼしいラーメン屋はないかとガイドブックを見たら、この店を見つけました。
寝てたハズの鉄男の不思議な能力、線路が近くにあると本能的に起きるのネ。。。

 「ちかくに駅があるんだよ。」
 『そうかぃ、ラーメン屋もあるんだゾ、と。』


どうするか聞くと、軽くならば食べられるとの事。
ヨッシャ、寝起きで申し訳ないが付き合ってもらおうか。

 白糠駅から程近くの【老麺やはた】にて、醤油チャーシューワンタン。
広い店内で、まだ明るいこの時間なのに家族連れで繁盛していた。
 味は特に珍しくもなく普通なのだが、オレ的に見て馴染みある好き系な普通さ。この味は新潟、いや中越以南か魚沼では違和感ナシに受け入れられる美味い普通さの味です。ラーメンとはこうあるベキ!ってな安心感と不変さが漂い、豚骨からのコクや、アクセント程度な複合魚介味で、醤油の濃さも美味いし、自家製麺も凝り過ぎずにナカナカのものでした。
 『ごちそうさま〜♪』






 さてと、今夜の宿は糠平です。
もう毎回のパターン、知床→釧路→糠平ってルートが確立されちゃったらしい。
あやしいキャンプ場にも行ってみたいのだが、帰りのルートは結局は守りに入ってしまいます。
寝るだけ?なのだが、その場の雰囲気や朝の安心感、遠くともそこで寝たい、そんな気持ちにさせてくれるのが朱鞠内や糠平なんですネ。勝手知ったる毎年の道を、夕陽に押されながら山へ山へと向います。


 そして陽は沈むも間に合った!
おぉ、コレが噂の【麺屋どんぐり】、まだ開いてるぢゃん♪ 
キャンプ場に行く前に場所だけでもと来てみましたが、オレも本能が疼き、夕飯か夜食として入店。(^^ゞ
 『しょうゆラーメン!』


 ≪うなずけるしょう油ら〜麺≫700円、
m-sugarさんがワザワザ教えてくれた味とは如何なるモノか堪能してみましょ。
 一見して『へぇ〜、山ん中でもオヤクソクのワカメですか。。。』などとは思ってみたものの、まずはスープを一口ススリますれば、こ・こ・コレワ大当たりかも〜っっっ♪
 素朴ながら芳醇の名が相応しい濃口醤油の旨味。シンプルだが的を射てる動物系のコク。
イヤラシイ合成チックな旨味は感じず、コレは正に無化調で作られた味なのです。
 麺は自家製の#14平ストレートで、まるで六日町の【麺屋のばな】にも似た食感。
だが、カン水臭さも無く、加水は低目で推定35〜38%位か?熟成は浅そうだが甘味があり旨味があり、地粉のホクシン100%だとの事。
 チャーシューはバラ肉で、こんな山ん中のラーメン屋なのに作り置きっぽさがなく、当然ながら冷凍臭さもなく。きもち浅煮だからなのか、少々の肉臭さが残るのは御愛嬌。

 あ♪、コレは美味い、マジマジ美味いラーメンなのです。
北海道で食べたラーメンの中でも、この味は衝撃的な出会いです。(キッパリ)
完成はされていない、絶妙なバランスでもない、美味さの最高峰ってワケでもない。ツッコミ所は多々あれど、こりゃ一種の名物以上の味でしょうネ〜。
 そうか、塩も味噌もあるか、明日の朝食はキマリだナ、と。


 もう時間が時間なので、キャンプ場に行く前に温泉へと。
毎度おなじみ、糠平観光ホテルに滑り込みます。
今回もガラ空きで、総タイル貼りの大浴場は、カポーン・コーン、ってな音が響き、本日最後の満足感。
さて、なにも知らせずに鉄男に先に湯船へ入らせます。

 「あっっっちぃぃぃぃ〜っ!」(泣)
 『あはははは、まいったか♪』


 〜466km





8月13日 金  くもり    糠平キャンプ場〜
 6:00,雨の音で目が覚めたが、なんとか上がってくれた様だ。
この第二キャンプ場には、ウチらの他には数張りのテントのみ。この朝の静かなるキャンプ場のひと時が、ここで泊まって良かったナ、と思うのあります。
 恒例の、公園のトイレまで朝のおさんぽ。
湖岸に向う途中で、すんばらすぃインフォメーションを発見!


 コレ見た瞬間、『糠平キャンプ場バンザーイ!』って思っちゃいましたゼ。(^^;
上の≪トイレ(古い)≫は、もちろんキャンプ場内のトイレ(便所)の事であり、下の≪水洗トイレ≫は湖岸の公園のトイレ(きれい)の事であります。もしや、あのキャンプ場内の森の中に静かに佇むトイレ(便所)を知らない人の為に書かれた看板なのかも♪
 北海道にはキャンプ場数あれど、、、美笛キャンプ場の旧トイレ無き今、この糠平とトムラウシのトイレ(便所)は文化遺産なのですっ!初めて糠平キャンプ場を訪れる人は、是非ともキャンプ場純正のトイレ(便所)を使って哲学を学んで頂きたい。・・・とか言いながら、文化遺産で用足しするのも失礼なので、毎回歩いて公園のトイレ(きれい)までおさんぽしてる野良屋さんだったりもしますが。(笑)

 その公園のトイレ(きれい)の事ですが、オレが個室でキバッてると鉄男がドアの向こうで、
 「あれ?ボタンおしても水がでないよ??」
 『そうか、ゆっくりと10まで数えてなさい。』


ゴモッ・グモッ・グモグモグモドッパーン!

 「うわー!でた!!」(^^;
 『あはは♪ちゃんと手を洗ってから外で待ってなさい。』

すると、「ここも水がでないよ?」

ゴモッ・グモッ・グモグモグモドッパラパーン!

 「なんだこれ〜、あはははは♪」

 ここの水洗システムにはタイムラグがあるのです。そして、間を置いてとんでもない圧力の爆水が噴出して来るのでした。どんな原理なのかワカランが、まるで出口手前のパイプ内には水なく、パイプの遠くから水が押し寄せて来るみたいな音がします。もしかすると、冬季の凍結防止の秘策システムなのかとも推測してみます。まさか、人を驚かす為のビックリ水洗ぢゃナイで笑。


 テントに戻り、コーヒーとお菓子で軽く朝食。
どうも今日は天気が悪いらしい。雲は厚く、今にも泣き出しそうな気配だ。コーヒーを飲みつつ、この日記を書きつつ、もう明日は帰るんだなと思い、今夜の宿はどこにしようかと珍しく考え込んでみたりもします。山を下れば晴れてるだろうか?とか、2山も越せば太陽がサンサンなのだろうか?とか。
 鉄男はと、北海道名物の巨大なフキを傘にして喜んでます。
内地のフキとは種類が違うのでしょう。これだけのデカさがあれば、突然の雨にでも安心です。

 の〜んびりと寛ぎ、昼近くになってから撤収。
さて、天気も悪いし、今日はお土産買いにでも行こうかナ、と。




 キャンプ場を出発し、今日は早々に昼食(朝飯も)なのです。
向うはスグソコ、【麺屋どんぐり】でしょう♪
・・・なんですが、今年も糠平に来て【みはる】に行けなくて残念です。(^^;

 一番乗りで入店、
 『おはようございます、また食べに来ました。』
鉄男は≪十勝大豆100%のみそら〜麺≫
オレは≪シャキシャキネギ塩ら〜麺≫

 見ると塩ラーメンのネギの上から、仕上げに熱した油をジュワッ!とかけておりました。
スープをすすると朝飯抜きの身体に優しい味加減。個性豊な太麺にしてはスープに迫力が欠けるのだが、ネギにかけた油が絡み、こりゃまたナカナカのラーメンなのでした。
 店主から話しを伺いますと、スープの材料から麺から具材まで、ことごとく地場物ないしは道内産であるとの事。道外からのモノは唯一メンマ位ではなかろうか?
こうしてみますと、全国的にも「サッポロラーメン」とか「北海道のラーメン」とかの単語は有名なのだが、この【麺屋どんぐり】こそが真に北海道ラーメンなのではあるまいか?
頑張って頂きたい、麺屋どんぐりさん。来年もまた来ます。御馳走様でした。



 然別湖に向かって峠を下りる途中、毎度の事ながらキタキツネが居たので停まって見る。
なぜかこの付近には必ずや居るのです、コイツ。
 『どうだ鉄男、観光ギツネって種類のキタキツネなのダ。
   ぜんぜんカワイクないだろ。(笑)』

 
「テレビでみたのとちがう、、、」
 
『このキツネはな、役場の観光課に所属でな、、、』
キツネはやはり、遠くで見るかTVで見た方がマスコット性があるのだと教え込む。(^^;





 然別湖を抜け、また峠を越えて下界を見渡すが、この十勝平野も厚い雲の下なのでした。
軽く土産物屋などをみて、食料を買いにスーパーにも寄る。
今夜が最後のキャンプなので、鉄男に夕食はナニがイイかと聞けば、、、
 「やきにく♪」

そうかそうか、やっぱりそう来たか、簡単でヨロシイ。
オマエな、ガソリンストーブ位は自分で点けられる様になれョ、と。

 意を決してトムラウシに向かうも、途中からバシャバシャの雨が降って来る始末。。。
ケータイで天気概況を見ても、この辺一帯も南に行っても雨みたいだ。
どうする野良屋さん、最後の夜もパーフェクトに楽しい思い出にしてあげたい親心。
 目的地を変更し、日高へと航路をとる事に。
まだ降り続く雨、、、バーベQどころか釣りも出来やしないのである。

 PM5:00,日高は小雨。キャンプ場を確認しながら、先に温泉の日高高原荘へと向う。
どうだ、お盆の真っ只中、雨の金曜日、イチかバチかの父の決断とはこうなのダ。
 『すみません、今夜は泊まれますか?』

 幸か不幸か空室があり、日高高原荘にて即決でチェックインする野良屋さんでした。
今夜は雨でもテントの心配も飯の心配もせず、ゆっくりと温泉で寛ごうかと。残念ながらバーベQは出来ないが、一人の時には泊まりに来れない(注:来ない)ので、たまにはイイかと思います。

 刺身もカニも付いての豪華な夕食をし、時間を気にせずに、ゆっくりと温泉を堪能。
夕方から雨は上がったが、たまには普通の観光的な北海道も経験しちゃったゾ、と♪

 〜168km





8月14日 土  晴れ♪    日高高原荘〜
 7:00,まだ眠い、、、
広く空調もあり、虫も居なく、夜中にガサガサと草ムラを掻き分ける足音も聞えず、ふかふかのベッドでの快眠などをしちゃったら、朝から気がヌケマクリでした。(笑)
 今朝はとても澄んだ青空が広がり、もしもキャンプ場で泊まっても最高な朝でしょうネ。
そそくさと朝食バイキングを済ませ、チェックアウト。
車に荷物を積んでいると、もう鉄男は公園のSLの方に走って行っちゃいマシタ!
いいな〜、同じモノを何回見ても楽しくって・・・。

 しかしだ、この鉄の塊がだ、動力を発して動くって、やっぱ機械とは素晴らしいですナ。
全ては円味を帯びても力強く美しく、這うように廻らされた配管がメカニカルでソソリます。
あヤバイ、、、コレ以上は深入りしないにしましょう。(^^;








  『今日は釣りに行くのダ!』
 9:00には鵡川に入り、小型のニジを数匹のみ。
何ヵ所か探ってみたが、どうにもパッとせず、煮え切りも糞切りも悪い。移動。

 ソプラチ川に入渓。鉄男には溜まった絵日記を描かせてと。
前回も入った所から釣り下ると、相変わらず小型ながらアメ1色の御挨拶。
大岩のブッツケ、岩の巻き返しギリチョンにミノーを落とすと、流芯からアメがアタックする姿が見えた。

 『うっひょ〜、ナイスアメ!』
正に幽渓に君臨する王者の風格、深淵を引き回してくれた楽勝尺オーバーのアメマスに感謝。



 車に帰ると鉄男君、絵日記もソコソコに寝てました。(笑)
出発すると目が覚めたらしく、
  「このちかくに線ろがあるんだよね。」
またそんな夢を見てたとわ、、、が、一回しか来てないのにスゴイ土地感ですこと。

 『今日はさ、どこかでバーベQしてからフェリーに行こうナ。』
と、昨日出来なかった約束を果たすべく提案。


 移動しつつ、ダメ押しで1つ気がかりな川を目指す。
そう、あの爆釣パラダイスだった螺旋切川に今一度行って確めてみたい。

 また鉄男を橋の下で待たせ、目の前で釣り始める事に、、、
・・・って、また1投目からヒットとわっ!(狂喜♪)
鉄男の目の前でニジが舞い踊り、アメがロッドをしならせる。
ニジ・ニジ・アメ・アメ・ニジ・アメ・アメ・・・
中に1匹、アメでもオショロコマでもないイワナ?も混じって釣れた。
 尺上のアメマスを筆頭に、飽きもせずに釣ってはリリースの繰り返し。
もう大満足で、最終日を飾るに相応しい釣果であった◎。

 この川の豊饒さ、正にパラダイスの如くナリ。
スゴイんだよ、嬉しいんだよ、楽しいんだよ、
きっと狙ったポイントからは魚が飛び出して来るんだ。
この川に限っては、運とかテクは通用しないんだ、
この川辺に立てる現実のみで、狂喜に満ちた多幸感を焼き付けてくれる。
来年も、再来年も、いつまでもこの豊饒さであって欲しい。
バーブレスもリリースも簡単な事なんだ、そうだ、釣れなかったと思えばいいのさ。
この満足感と引き換えに、魚はリリースしてあげようよ、ネ。

 短くも濃厚な時を旅して来た。
フラッシュの煌めきに我に帰り、鉄男『よし、バーベQしに行こうか♪』と、笑顔で答える。
横でデジカメを構えてる鉄男には、オレはどんな姿に写ったのであろうか?



 暫らく移動し、広い河原の橋の下に到着。
もう釣りはしない、オレは精神的にも満腹なのダ。
コールマン2バーナーを出し、簡単にもフライパンで焼肉パーティーの始まり始まり♪

 道内産牛カルビ・豚ロース・豚トロ・地場物ラム、
今度は文句を言われない様に、焼肉のタレを買って来ました。(笑)
オレは塩とコショウで脂の甘味をも堪能。
オヤツのバナナを食べながら、焼き立ての焼肉で満足してる親子旅。

 『苫小牧に着いたら起こすから、寝ててもイイゾ。』
 「このちかくにも線ろがあるんだよ♪」


 上流からカヤックが来て、鉄男と大きく手を振って見送る。
空は深い青さを保ち、その青さが映った川からは、冷んやりと心地良いそよ風が吹いて来る。
付近に落ちてた空缶を拾い集め、さて、帰ろうか。







 PM5:00には苫小牧に到着。
軽く土産物を買い、軽く夕食。

 フェリーに着くと受付を済ませ、またもやフェリーのデカさに感無量の鉄男
二寝に荷物を置き、冷たいジュースとビールを抱えてデッキに上がる。
ちょっと湿気があるが海風が気持ち良く、二人でこの一週間の出来事に乾杯!

 もう陽が落ち、薄暗い原野に見えるのは、道路の街灯とポツンポツンと見えては流れる車のライト。

  「まるせっぷってどのへん?」
  『たぶん、あのへん。』

  「ひだかってどのへん?」

  『たしか、あのへん。』


  「ほら、むこう、なんかくるよ!」

  『ナニが来るのダ??』

  「ほらほら、2りょうへんせい、キハがきた♪」

  (^^;;;



 〜369km






8月15日 日  はれ♪    フェリー〜
 低周波の響く二寝のベッド、まだ朝の5:00、、、たのむ、寝せてクレ〜。。。
どこかに消えたと思ってうとうと寝ると、忘れた頃に帰って来て、ナンタラと報告してくれる。
フェリー内を上へ下へと飛びマクリ、コイツは道内のニジっ子とおんなじ。

 目覚めのビール片手にデッキに出ると、まだ眠そうな親を相手にガキ供の遊び場になっている。
空よりも蒼い海原に、白い泡が北へ北へと延びては消えて行く。
何気なく波間を見ていると、時折り海面上でキラリと光るトビウオの軌跡が見える。
見事だ、見事に海面の重い空気の上に乗って飛行する姿を追っていると、どこかでポチャンと落ち、
悠久の蒼い波が支配する世界のみになったかと思うと、また波間からキラリと軌跡が現れては消える。
鉄男と流れ星を数える様にトビウオを数え、飛行中に願い事を言えば叶うとかルールを作ったりもする。

 昼飯を済ませ、そろそろ宿題の時間にしましょうか?
空いてるテーブルに陣取り、オレはこの日記を、鉄男は絵日記を仕上げると。
下書きの手帳を見なくとも、いつどんな出来事があったとか思い出す。
あの川で、あのアメが、あのニジのティールウォーク、あの線路で、あの機関車が、、、 って、(笑)




 ドレドレ、上手く描けたか見せてみなさい。

・・・ってな鉄男、、、E4けいってオマエな、、、、




  『北海道に新幹線は無かっただろがっ!!!』
                                                     (・・・タヂタヂ;)















  Let’s北海道 2004” 完



 PM8:30,自宅着
  〜走行距離 2379km

 ☆釣った魚=無数
 ☆見た機関車=無数
 ☆食べたラーメン=無数

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