Let’s オピネル! 
投稿者:野良屋  投稿日:2001年  6月 29日(金)  


思い起こせば10数年前、たしかキャンプを始める前から、コイツはいつもポケットの中に入っていた。
 “OPINEL bU” 
大き過ぎず、小さ過ぎず。木製のボディに簡単なロックが付いただけのまさにポケットナイフ。

炭素鋼の刃は手入れをしないとサビ易く、いつもピカールで磨きながら、砥ぎもかけてある。
おかげで、ステンレス鋼に無い切れ味と、度々のメンテナンスから生まれる愛着とで手放せない。
長年一緒に居ると、木の角も塗りも取れ、ブレードは細くなり、ズボンのポケットは形に擦り切れ...


 いつか、ナイフについて話そうと思って居た。この期に淡々と。
ナイフによるクソガキの犯罪が、新聞・TVなどで取り上げられてきた。
すると、途端に規制の声が挙がる。何かおかしくないか?

 親殺しの定番アイテムの金属バットは、モザイクも掛けずにNHKで高校野球などで使われてる。
 夫婦ケンカやサラ金強盗には、どこの家庭にも有る文化包丁は必需品。
   なぜ野放しにしてるのか?・・・ 「誤った用途で使われただけ。」
   あなたは、マッチやライターを持っている人を「放火魔」だと思いますか?
   ノーベルは、戦争の為にダイナマイトを発明した訳ではない。


特にポケットナイフなどは「汎用刃物」です。
包丁の代わりにも、ハサミの代わりにも、紐切り・ヒゲ剃り・鉛筆削り・魚のウロコ落し・爪切り・大根おろし・リンゴの皮むき・+/−ドライバー・ピザ切り分け・穴明け・ステッカー剥がし・開封・ケガキ・木工・トゲ抜き・つながったタクアン切り.....

「何か」の時に、必ず刃物が必要になります。毎日、いつも肌身離さずポケットに入れて有ります。
伊達や粋狂やファッションではありません。その場になると、この有り難味が解かります。
“お守り”ですネ。
決して、人前で見せびらかしたりしません。これは大切な事です。

そんなオピネルがある日、ポケットに無いのに気付き途方に暮れました。
擦り切れたポケットの穴から落ちた様です。悲しい無言のお別れでした。
いつもポケットに有るものが無いと、不安でしょうがない。無い事が気になる。

数日後、同じ “OPINEL bU” を買いに行った。
今のモデルは、折り畳んだ状態でもロックが掛かる様になっていた。ありがたい。

 コイツはいつも、今も、これからも、ポケットの中に入っている。



 ☆撮影協力:パーマーク様(Link参考)

←比較セヨ!
 上:bP3(パーマーク様所有)
 中:a@6
 下:a@2





 bUは全長16.5p、仕舞寸法9.5p。
 7pの刃長は、薄いブレードと共に、
 非常に使い易い。
 これ一本で、メロンからスペアリブまで、
 何でもこなしちゃう。
 もしも手が3本有っても、ナイフに代わる
 仕事はとうてい出来ない。

 下のbQはキーホルダー。
 でも、シッカリと砥いであったりする。



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